マーティンボロー・シャルドネ
タイプ:白
味わい:辛口
ボディ:ミディアムフルボディ
生産者:パリサー・エステート
生産地:ニュージーランド|マーティンボロー
品種:シャルドネ100%
ヴィンテージ:2021
《ワインコメント》
白桃のアロマにバニラやヘーゼルナッツが心地良く混じる。ストーンフルーツのピュアな果実味は樽の風味に縁どられ、クリーミーな舌触りとともに広がる澱熟成由来のビスケットの香ばしさをしなやかな酸が支え、エレガントな余韻に導く。自社畑で手摘みした果実を全房圧搾、フレンチオーク樽で自然発酵、澱とともに11ヶ月間熟成。
自社畑(パリサー・ヴィンヤード69%、オム・サンティ・ヴィンヤード31%)。水はけの良い沖積土壌をシルトロームが覆う。クローン:548(41%)、95(50%)、15、2、23(9%)
【生産者情報】
■マーティンボローのリーディングワイナリー
パリサー・エステートは30年以上に亘り、マーティンボローでプレミアムワインをリリースしてきたリーディングワイナリーです。1984年に最初にブドウ樹が植えられ、1991年、アラン・ジョンソンがチーフワインメーカーに就任して以来、国内外の数々の賞に輝いてきました。創業者リチャード・リッジフォードの引退後、2015年後任に、10年間パリサー・エステートのアシスタント・ワインメーカーとして従事していたピップ・グッドウィン⼥史が最⾼責任者に抜擢されました。今日もコンスタントにハイクオリティワインを送り出しています。
■マーティンボロー・テラスの自社畑
パリサー・エステートは「マーティンボロー・テラス」と呼ばれる何層にも重なる堆積土壌の土地に6つの自社畑を所有しています。マーティンボローの主要な土壌は沖積土壌で、中心地は粘土質やローム質の重い肥えた土壌が多いのに対し、川沿いのテラス周辺は砂利質土壌が広がり、地層は40ー50mと非常に深いのが特徴です。南東のペンカロウ湾から吹き込む強風の影響で、春先の芽吹きが不安定で低収量となり、⼩粒で果⽪の厚い実がなります。
■パリサーの3つのレンジ
パリサー・エステートはカジュアルからプレミアムまで3つのレンジを展開しています。「ペンカロウ・シリーズ」は自社畑の若⽊ブドウを主体に、早くからバランスに優れた親しみやすい味わいを実現、「エステート」は自社畑の⾼樹齢・低収量ブドウのブレンドで造られるエレガントなワイン、「シングル・ヴィンヤード」は、有機栽培の単一畑の選りすぐりブドウで造られるその土地を優雅に表現する最⾼級レンジです。
■3つのサステイナビリティ
パリサー・エステートは、土壌(自然環境)、人間(地域社会)、ビジネス(企業責任)の3つの側面からサステイナブルに取り組み、これらがバランスよく機能することで、⾼品質ワインを安定的に⽣産することが可能になると考えます。パリサーの環境に配慮した取り組みは、2004年に環境マネジメントシステム国際規格ISO14001の認証を受けた世界最初のワイナリーの1つとなるなど⾼く評価されています。2009年にはCEMARS (Certified Emissions Management And Reduction Schemeー二酸化炭素などの排出削減規制管理の認証)を受けました。
■Family of Twelve
「ファミリー・オブ・トゥエルヴ」は、ニュージーランドの代表的な家族経営プレミアム・ワイナリー12社が共同し、国内外でのマーケティング活動を⾏うグループで、⻑年パリサー・エステートのディレクターを務めたリチャード・リディフォードがイニシアティブをとり、⾼品質のプレミアム・ニュージーランドワインを国際的にも広める活動に尽⼒してきました。グループにはパリサー・エステートの他、アタ・ランギ、ノイドルフ、ローソンズ・ドライヒルズ、ペガサス・ベイ、フェルトン・ロードなどが含まれます。