グランド・レゼルヴ・ブリュット
タイプ:泡|白
味わい:辛口
ボディ:ミディアムボディ
生産者:ゴッセ
生産地:フランス|シャンパーニュ
品種:シャルドネ 43%|ピノ・ノワール 42%|ムニエ 15%
ヴィンテージ:2014
評価:93P:Decanter
【コメント】
Ay, Bouzy, Ambonnay, Le Mesnil-sur-Oger (G Cru) ほぼグラン・クリュのみ。収穫後は品種・村毎に全て分けてプレス。村毎にステンレスタンクで発酵。18℃で約15日間のアルコール発酵。マロラクティック発酵は行わない。約200種の原酒を12月にアッサンブラージュ。瓶詰めは翌年の3月~6月。48-60ヶ月の瓶内熟成。ドザージュ8g/L。
【生産者情報】
シャンパーニュで最も古い歴史を持つメゾン。創設当初からマロラクティック発酵を行わないスタイルは現在まで引き継がれている。葡萄が本来持っているリンゴ酸が長期瓶内熟成を可能にさせる。
「ゴッセ」はマロラクティック発酵を行わない。
『リンゴ酸は葡萄本来が持つ自然な酸。この酸は熟成させることで長い余韻と深みを与えてくれる』
通常葡萄に含まれるリンゴ酸は3~5g/l。マロラクティック発酵を行う事でリンゴ酸は1g/l以下にまで減少してしまう。
『マロラクティック発酵はワインを温め、培養乳酸菌を加える必要がある。更に発酵後にはスーティラージュも必要。これによって葡萄本来のピュアな味わいは失われる』
「ゴッセ」では1次発酵後、ワインを10度以下に冷却する事でマロラクティック発酵を抑えている。デゴルジュマン時の総酸量は6g/l(通常のシャンパーニュは3~4g/l)。
2016年より醸造責任者を務めるのは「オディロン・ド・ヴァリーヌ」。前醸造責任者「ジャン・ピエール・マレネ」と10年以上共にワインを造り、彼の理念をそのまま引き継いでいる。
『我々のシャンパーニュは長期瓶内熟成が必要。シャープで質の高いリンゴ酸は若い内はやや攻撃的だが、瓶内熟成させると次第に旨みに変化する』
長期間の瓶内熟成が、彼等のシャンパーニュに独自の旨みをもたらす。一般的なシャンパーニュは15ヶ月の瓶内熟成後直ぐにリリースされるが、「ゴッセ」ではベーシックな「グラン・ド・レゼルヴ」でも最低48ヶ月。平均60ヶ月以上の長期瓶内熟成を行っている。2016年には180ヶ月以上瓶内熟成させたノン・ヴィンテージシャンパーニュをリリースした。
『NVシャンパーニュが熟成しないと考えるのは間違いだ。良質の酸を残した原酒を使えば、NVでも熟成により偉大なシャンパーニュになる』
「ノン・マロラクティック発酵」というスタイルは決して変えない。しかし常に新しい事へも挑戦していく。